11月9日は119番の日です。静岡県の静岡市消防局では、通報した人が撮影したけが人や火事の映像をリアルタイムで指令センターと共有する新たなシステムの試験運用が始まりました。

<訓練のデモンストレーション>
「わかりますか、わかりますか…呼びかけしましたが、反応ありません」

「Live119」と呼ばれるこのシステムは、119番通報した人がスマートフォンで撮影した救急や火事の現場の映像をリアルタイムで消防指令センターと共有します。


通報時に消防から届いたショートメッセージから起動するだけで、スマホで撮った現場の映像を消防に送信できるほか、消防から通報者へ、心臓マッサージの動画などを送ることもできます。


音声だけでは、把握が難しい視覚的な情報を消防が確認することで、救急車が到着するまでの正しい応急処置の指導や火事に対するより正確な初動対応につなげられるといいます。


<静岡市消防局指令課 久野俊彦副主幹>
「事前の知識やアプリダウンロードは不要です。操作は簡単に行うことが可能です」

11月9日に試験運用を開始した「Live119」は、2023年度からの本格運用を目指しています。