行政の対応の遅れが指摘される中で、民間同士の「共助」の動きが広がっています。清水区内のスポーツクラブでは、区民向けに無料で施設内のシャワーの貸し出しをしています。
<レオリブレ 清渉常務>
「一般のお客様がお困り方が多いと思うが(25日から)1000人を超えて来ていて、私たちも想定外の部分もある」
ただ、被災者の感謝の言葉で想定外の苦労も報われているといいます。
<レオリブレ 清渉常務>
「本当に心から感謝してくれているし、僕らもあの笑顔を見ると、このような状況の中(地域に)一生懸命、根ざさせてもらっているので、継続したいと思っている」
27日以降も営業開始前の8時から9時と午後の比較的空いている時間で、開放するということです。
静岡市葵区の「まき助産院」では、断水や停電の被災者を対象に飲み水の提供のほか、赤ちゃんの体を洗う沐浴のサービスを無償で行っています。
<まき助産院 中村真紀助産師>
「小さいお子さんを持っているとこうしたことが大変。少しでも力になれれば」
市民による支援の輪は、こんなところにも。静岡市清水区村松のラーメン店では、無料で約200杯のラーメンを清水区民向けに振る舞いました。
<来店客>
「めちゃくちゃ、ありがたいです。すごく助かります」
「お米を炊くにも、研ぐにも全部水を使うので、すごいありがたい」
<全開屋 店主 横内英明さん>
「清水区が断水なので、皆さん困っているので、元気になってもらおうと思って、ラーメンを作って、タダで配布しています」
断水が長期化する中、市民同士の温かいつながりが被災した住民を支えています。