去年は三銃士…市のトップも“コス慣れ”⁉

ヒロアカコスで登場したゲストレイヤーチーム「AMAIRO」の4人。2日目は呪術コスで登場

『富士コス』には、ゲストとして人気コスプレイヤーが来場しますが、こうしたゲストのトークショーやワークショップなどもメインステージで行われ、『富士コス』の見どころのひとつになっています。

今大会のワークショップでは、ゲスト4人によるチームが『僕のヒーローアカデミア』のキャラクター姿でダンスパフォーマンスを観客にレクチャーし、会場と一体になってダンスを楽しみました。クオリティの高いコスプレとパフォーマンスで観客を魅了するゲストコスプレイヤーは、『富士コス』になくてはならない存在です。

静岡市長は“テニプリ”のコスプレで登場!

ランウェイステージのスタート前にゲストとして登場した難波喬司静岡市長

メインステージとは別に設けられたランウェイステージは、『富士コス』の名物となっています。16.2メートルの特設ランウェイの上に30組以上のコスプレイヤーが次々と現れ、自慢のコスプレを披露していきます。

例年だと、初日の日中にメインステージに姿を見せる静岡市長ですが、2024年は公務の関係で来場が夕方となり、コスプレランウェイに登場。『テニスの王子様』の氷帝学園のジャージ姿でランウェイを歩き、ラケットを振る仕草などで会場を沸かせました。2023年、“三銃士姿”で照れくさそうに現れた際と比較すると、だいぶコスプレ姿が板についてきた印象です。

熱気に包まれる富士コス名物“コスプレランウェイ”

ランウェイステージのラストを飾る全パフォーマーの再登場(1日目)

イベントの熱気が最高潮に達するのも、このランウェイステージです。ランウェイ周辺は人だかりで前が見えないほどの観客が集まり、コスプレイヤーたちのパフォーマンスに大きな声援が送られます。

ステージの最後には、出演したコスプレイヤーが全員で再登場しますが、多岐にわたるジャンルのコスプレイヤーが次々と現れる様子は圧巻の一言です。

地域のカルチャーとして根付いた“コスプレ”

かつてのメイン会場だった清水駅前銀座商店街のアーケード

もともと、清水駅前銀座商店街の活性化を目的としてスタートし、雨に濡れないアーケードの下でコスプレができることが利点でもあった『富士コス』。商店街から東口公園にメイン会場を移して3年目となりましたが、ステージ等がなくても商店街は十分に賑わっており、混雑の緩和という観点からも、会場変更はプラスに働いているように思えます。

この10回の大会の中で会場変更のほか、さまざまな変化がありましたが、静岡・清水の秋の風物詩として定着し、“コスプレ”というカルチャーを地域に根付かせた『富士コス』。助成や後援を受ける静岡県や静岡市のリーダーもこの2年で立て続けに変わるなど環境も変化する中、次の10年はどんな形に進化し、何を地域にもたらすのでしょうか。