10月9日に無罪が確定した袴田巖さんに選挙権が戻り、衆院選の投票所入場券が届きました。一方、静岡県警の本部長が事件の被害者遺族と面会し、真相を解明できず「申し訳ない」と謝罪したことが分かりました。

<袴田巖さんの姉・ひで子さん>
「これで選挙権が復活しました。ありがとうございます」

袴田巖さんの姉・ひで子さんが手にしているのは衆院選の投票所入場整理券です。10月9日に無罪が確定したことで、袴田さん本人と姉・ひで子さんの2人の入場券が16日夕方、自宅に届いたということです。

一方、10月17日に開かれた静岡県警の記者会見では津田隆好本部長が10月11日の夜、県警本部で事件の被害者遺族と面会したことを明らかにしました。「長きにわたりご心労をおかけしていること。事件の真相を解明することができなかったことについて申し訳なかった」と謝罪したことが分かりました。

被害者の孫にあたる男性1人と面会し「インターネットの掲示板などでの親族に対する根拠のない誹謗中傷の書き込みが、無罪が確定したことで更に増えるのではないか心配している」との話があったことも明らかにしました。

一方、袴田さんについては直接、謝罪をする意向があるとした上で、日付や場所などを検討していると答えました。