8月24日、静岡県内で新たに7971人が新型コロナウイルスに感染したことが分かり、過去最多を更新しました。感染の急拡大による医療機関のひっ迫を受けて、岸田総理は感染者の全数把握を見直す方針を示しました。
感染者を自治体別に見ますと、浜松市が過去最多の2011人、静岡市で1375人、富士市で580人などとなっています。静岡市では1人の死亡が確認されています。
1日あたりの感染者数は、これまで最多だった8月3日の7312人を大きく上りました。
<岸田文雄総理>
「自治体の判断で患者届け出の範囲を高齢者、入院を要する者、重症リスクがあり治療薬投与等が必要な方などに限定することを可能と致します」
岸田総理は24日午後、医療機関や保健所の負担を減らすため、自治体の判断ですべての新型コロナ感染者の情報を届け出る義務を見直すと発表しました。
この発表を受けて、川勝平太知事は「静岡県としては、県民の命を守ることを第一に考え、医療が必要な方に適切に届けられるように対応するとともに、静岡県内の感染状況の把握にも努めていく」とコメントしています。
現在、静岡県内で新型コロナの感染状況を取りまとめている静岡県と静岡市、浜松市の担当者は今後、医師会などと相談した上で、情報の把握の仕方を決めていきたいとしています。