「今シーズンの目標は、周りが何と言おうと我々はJ1昇格を目指していきます」
2024シーズン、新体制発表会でこう高らかに宣言したのが、須藤大輔(46)。サッカーJ2藤枝MYFCの監督として、4季目を迎える。
現役時代は、FWとして水戸ホーリーホックでデビューし、湘南ベルマーレ、ヴァンフォーレ甲府、ヴィッセル神戸でプレー。2010年、藤枝を最後に現役を引退。
2021年、今度は指揮官として古巣に舞い戻ると「超攻撃的エンターテインメントサッカー」をキーワードに見るものを楽しませるサッカーを披露。翌2022シーズンには、クラブを史上初のJ2へと押し上げ、群雄割拠の“戦国リーグ”の中で、12位という結果へ導いた。
指揮官・須藤大輔を知る者は、彼のイメージに対し、まず最初にこの言葉がでてくる。
「とにかく熱い」
「熱」
「情熱」
副キャプテンのDF川島將は「感情的になることもあるけれども、すごい熱く、自分たち選手にも直に、ダイレクトに伝わってくる」と指揮官に絶対的な信頼を寄せる。
須藤の“熱量”を感じさせる場面があった。