NPBファームリーグのくふうハヤテベンチャーズ静岡は11月4日と5日、本拠地のちゅ〜るスタジアム清水(静岡市清水区)でトライアウトを実施しました。4日の1次試験に合格した35選手と元NPB12球団所属の7選手、さらに今季くふうハヤテに所属していた足立真彦投手(静岡大出身)と野口渉投手、計44人が5日の二次試験に参加しました。
静岡県ゆかりの選手としては、静岡商高のエースでプロのスカウトからも注目されていた右腕・山本敢生投手、東海大静岡キャンパスで昨春の県学生春季リーグの首位打者とベストナインに輝いた徳山俊内野手、さらに掛川西高から新潟医療福祉大に進学した後藤響投手、今季は四国IL/徳島で4番も務めた山本倫彰外野手(飛龍高出身)が顔を揃えました。
山本投手は「ひと冬を越えて球速も上がり自信がつき、上のレベルで野球をやりたいと感じるようになった」と今春の段階から、くふうハヤテ入りを視野に入れていたといいます。すでに巨人の新人テストも受験していて、「その経験が自信になっている」と意気込んだ通り、シート打撃では大学生や独立リーガーを相手に、打者3人と対戦して被安打0、奪三振1という上々の結果を残し、安堵の表情で球場を後にしました。
元NPB12球団組では、三島市出身で飛龍高校から上武大を経て、阪神にドラフト3位で入団した佐藤蓮投手が参加。7月末に右肘のクリーニング手術を受け、今季の後半はリハビリに費やしました。「やっと違和感なく投げられている」と経過は良好なようで、約4か月ぶりの実践登板となったシート打撃でも、打者3人に対して被安打1、1奪三振。直球の最速は154㌔をマークしました。育成契約も経験した右腕が再起に向けてアピールを果たした形です。
今季オリックスを戦力外となった小野泰己投手は最速154㌔の直球を軸に打者3人をすべて三振に切って取り、同じく元オリックスの井口和朋投手も2奪三振でアピールしました。井口投手ら元12球団勢の多くは、11月12日に行われる12球団合同トライアウトも受験予定だといいます。
また、今年も独立リーグ出身の選手が多く参加し、阪神・佐藤輝明内野手の弟で関西独立L/堺の佐藤太紀外野手は1安打、今季の四国ILで本塁打王に輝いた今村龍之介外野手(四国IL/徳島)は第2打席で本塁打を放つなど存在感を放っていました。
球団は今後、12球団合同トライアウトの結果なども踏まえつつ、最終的な合否は12月上旬ごろまでに発表するということです。

【主な静岡県ゆかりの選手 ※二次試験参加者】
▽足立真彦投手(静岡大出身、くふうハヤテ、右投右打)
▽後藤響投手(掛川西高→新潟医療福祉大、右投左打)
▽小林駿佑内野手(富士宮東高→焼津マリーンズ、右投左打)
▽佐藤蓮投手(飛龍高→上武大→阪神、右投右打)
▽島田辰徳投手(東海大静岡翔洋高→東海大静岡キャンパス→静岡硬式野球倶楽部、右投右打)
▽瀧本翔斗外野手(浜松商高→中京学院大→浜松ケイ・スポーツクラブBC、右投左打)
▽徳山俊内野手(東海大静岡キャンパス、右投右打)
▽二井谷賢人投手(元焼津マリーンズ、左投左打)
▽野口渉投手(くふうハヤテ、右投右打)
▽山本敢生投手(静岡商高、右投右打)
▽山本倫彰外野手(飛龍高→城西国際大→四国IL/徳島、右投右打)










