先輩の神子:
「人は足らないですよ。かなり少なくなっちゃった。今年は1人5役くらいやらないといけない。(前は)2役くらいで済んでいたけど、5日で終わればいいな。5日の晩までかかるかもしれないぞ(笑)」

愛知県や静岡県との県境に位置する天龍村坂部地区。


かつては100人以上が暮らし、神子も80人ほどいましたが、現在の住民はわずか13人。

今では住民の親戚や、松川さんのような移住者を入れて、祭りを行っています。

先輩の神子:
「(松川さんには)段々覚えてもらって中心的にどんどんやってもらわないといけない子になると思う」

松川友哉さん:
「僕自身初めてなのと、久々の通常開催なのでドキドキしています。自分自身が楽しんでいる姿を周りにも見てもらいたい」

迎えた祭り当日。

まずは神輿をかついで集落を練り歩きます。

神輿が神社に到着すると、いよいよ舞いや神楽が始まります。

午後6時から翌日の昼ごろまで夜通し行われる祭り。


前半の見せ場は神子の子どもなどが舞う「花の舞」。

息子の晴哉くんの出番です。

晴哉くんは、大勢の観客の前で堂々と舞を披露しました。

「かーやせ、かーやせ~」

「花の舞」の最後は観客たちの掛け声にあわせ、子どもも大人もみんなで舞います。

晴哉くん:
「みんなの声で太鼓の音が聞こえなくなるくらい大きな声だった。難しかったけど楽しかった」

松川友哉さん:
「いやー頑張ってました本当にびっくりました。今後もぜひ続けていってもらえればうれしいなと思う」