スポーツの秋、ようやく涼しくなってきて、年齢を問わず体を動かすには良い季節です。
長野市で、ある剣道の大会が開かれました。
「めーん!」「めーん!」「めーん!」
宮入キャスター:
「長野市飯綱高原では剣道の大会が行われています。すごい熱気です。全国から集まった皆さん実は…」
55歳以上の剣士・全日本高齢剣友会のメンバーです。

関東を中心に、東北や中国・四国からおよそ150人が集まり、県内からも16人が参加しました。
最高齢・中原千秋(なかはらちあき)さんの選手宣誓:
「剣道は剣の理法の修練による人間形成の道であるという剣道の理念を胸に、正々堂々、選手一同試合に全力を尽くすことを誓います」
選手宣誓を任されたのは安曇野市の中原千秋さん。
出場者の最高齢・94歳です。
10歳のときから剣道を始めた中原さんは、自衛隊や民間の航空会社でパイロットとして働く傍ら、剣道を続けてきました。
腕前は七段、今でも毎日、500回の素振りをしています。

中原千秋さん:
「どうもどうも残念ながらやっぱり稽古しないとだめだね」
「稽古をやってね、それで強くなるんですよね。そこに剣道の楽しさがあると思いますね」
高齢剣友会の名誉会長で、御年100歳の高崎慶男(たかさきよしお)さんは、剣士たちにエールを送ります。

高齢剣友会・高崎慶男名誉会長:
「みんなね一本の技を出すためにいろんな工夫をしているわけですよ」
「人に良いことを教わったり、話を聞いたり本を読んだり、いろんなことで自分を磨く」
「自分の好きなことはね好きこそものの上手なれ。剣道が好きだから必ず上手になりますよ」
剣の道に終わりなし、強くなりたいという気持ちに年齢は関係なく、参加者は竹刀を交える喜びを感じていました。