須坂市の伝統野菜=「八町(はっちょう)きゅうり」の収穫が最盛期を迎えています。

今が旬の須坂市の伝統野菜「八町きゅうり」。

須坂市上八町(かみはっちょう)の黒岩留男(くろいわ・とめお)さんの畑でも収穫が最盛期を迎えています。

■黒岩留男さん
「このくらいが理想的、少し長いから16センチくらいあるかな」

例年より1週間ほど早く6月下旬から収穫を始め、一日に300本から500本が採れるといいます。

今年は、日差しが強すぎず、生育は順調だということです。

八町きゅうりの特徴はなんといってもその見た目です。

一般的なきゅうりと比べると違いは、一目瞭然。

皮が薄く、肉厚なのも特徴です。

■土屋記者
「普通のきゅうりよりやわらかくてみずみずしいです」

70年ほど前まで高甫(たかほ)地区を中心に栽培が盛んでしたが、果樹の普及とともに生産者が激減。

市と地元の農家などが「八町きゅうり研究会」を作り、栽培講習会を開くなど保存活動にも取り組んでいます。

■須坂市農林課産地ブランド係 東城碧(とうじょう・みどり)主任主事                             「一度食べていただければ皆さんおいしいおいしいと言ってくださるので、自分でも育ててみたいというファンがどんどん増えているので、須坂市内の方だけでなく、県外の方にも機会があれば食べてもらいたい」

「八町きゅうり」の収穫は8月末まで続き、主に関東地方に出荷されるということです。