長野県立科町の特産「蓼科牛」を提供する地元の飲食店で、特別なソースがお目見えしました。
開発を提案したのは全国から集まった学生たち。
使ったのは、町の別の特産品=リンゴです。

立科町の焼き肉店、いっとう。

地元の特産「蓼科牛」を使ったハンバーグや焼き肉を提供しています。

この店で新たにお目見えしたのがハンバーグソース。
一見、一般的な「焼き肉のたれ」に見えますが…、
情熱あふれる学生たちの取り組みで生まれた特別なソースなんです!

その取り組みが…。
2022年8月に町で開催された「タテシナソン」。

地域活性化を目的に、町内の事業者が抱える課題を全国から集まった学生たちが議論。
アイデアを出し合い、実現可能な提案は実際に採用されるというイベントです、
地元の特産=蓼科牛や焼き肉店をPRするためのアイデアが話し合われました。

タイムリミットは28時間。
学生たちはグループごとに知恵をふり絞り、夜通し考え抜いたアイデアを発表しました。
蓼科牛で感謝を伝えるギフトサービスや、地元野菜や味噌を使ったたてしなバーガーなど。
様々なアイデアの中から商品化するものとして選ばれたのが、リンゴとコラボしたハンバーグソースです!

ソースは、いっとうが試作を重ねてオリジナルで開発。
醤油をベースに立科町で獲れたリンゴを贅沢に使って仕上げました。


仕事で東京から訪れたというグループ。
ハンバーグソースのお味は?

「さわやか、思ったより香りが食べた後のフルーティーな香りがします」

「リンゴのフルーティーさが楽しめるので結構肉の味と香りのバランスが良いと思った」

アイデアを提案した学生たちは…。

(島根大学医学部5年生・林舞佳さん)「まさか商品化という話が進んでいるとは全く思わなかったので自分のアイデアが形になったのはやりがいがあった」

(信州大学工学部2年生・柿崎雄介さん)「地元にあるものを使って何か新しいものを作れるという楽しさが一番印象に残っている」

(桐朋高校2年生・宮西元太さん)「立科を知る上での足がかりになって欲しいし、ソースができることでほかの地域もまねをしてこういう流れが広がっていけば」

ソースはまだ試作品。
店ではアンケートを行い、今後改良を重ねて、本格的な商品化を目指します。

(角田大徳社長)「今後加工場ができる予定なので、店舗での販売ECサイトでの販売、道の駅に置いてもらえるようにやっていきたい、地元産のもの、そこでしか食べられないものがあると思うので、土地土地のいいもの良さを感じてもらえれば」

学生が提案した渾身のハンバーグソースが、蓼科牛や店のPRに一役買いそうです。