大雪による車の立ち往生を防ごうと、新潟県境の地域では、24日から25日にかけて、国道と高速道路が同時に通行止めとなりました。
対応はうまくいったのでしょうか。

(レポート)「午後1時半過ぎの信濃町です、大粒の雪とともに強い風が吹いていて、20メートルから30メートル先が見えづらくなっています」

24日から25日にかけて、日本列島を襲った強烈な寒波とこの冬一番の大雪。
信濃町では24日で、観測史上3番目となる46センチの雪が降りました。

県の北側の幹線道路を管理する長野国道事務所では…。
(長野国道事務所・西東俊郎副所長)「こちらのモニターで24時間、365日、道路情報を監視しながら道路を管理している状況です、あわせて、こちらの方でパソコンで、長野国道と、ネクスコですとか、長野県、長野県警とつないだままにしておいて、何かあればお互い呼びかけて(情報)共有しながら対応していた」

車の滞留などを事前に防ぐため、関係機関は午後3時の時点で、長野市から新潟県内の区間の上信越道と国道18号を同時に通行止めにしました。
「滞留してしまうと、こんどはその区間が除雪ができなくなってしまって、それがどんどん雪が降り続けると、さらに雪が積もって車が動けなくなると、当然そこまでこんどは除雪車が入っていけなくなるということで通行止め時間が長引く可能性があります、そう考えると事前に通行止めをして、集中除雪をかけてそちらの方がかえって規制時間も短くすることが可能だと考えています」

国は大雪時の対策として、「できるだけ通行止めにせず」「影響を最小化する」という目標を掲げていましたが、2021年3月、「人命を最優先に、大規模な車両滞留を回避する」という考え方に転換しました。
一方で、社会的な影響を考えると早めの規制解除も課題で、今回は翌朝5時に通行止めを解除しました。

「結果としてはうまくいったのかなと思っております、改善できるところを改善しつつ、高速道路との同時通行止めや事前通行止めを実施していく考えです」