年末年始に長野県内の山で遭難した人は11人と過去10年で最多となりました。
11人のうち1人は現在も行方が分かっていません。
県警のまとめによりますと年末年始(12月29日~1月3日)期間中に県内の山では元日に八ヶ岳連峰で山口県の60代の男女4人が疲労により身動きが取れなくなるなど7件の遭難が発生し、遭難者11人は過去10年間で最も多くなりました。
7件の遭難のうち、2日に赤岳(あかだけ)を下山中に滑落し行方不明となった男性は未だ発見に至っていません。
年末年始は冬型の気圧配置が続いたことから八ヶ岳連峰一帯は比較的天候に恵まれ多くの登山者が入山したものの、稜線付近で強風や濃霧に見舞われたため遭難が多発したと見られます。
一方、県内の山では2022年1年間では284件・310人の遭難が発生し、37人が死亡しました。
年代別では60代以上が遭難者全体の半数近く(45%余)を占める141人となっていて、県警は「体力を考慮し、経験豊富な人と登るなど安全に登山を楽しんでほしい」と注意を呼びかけています。