日本銀行松本支店は、長野県内企業の業況感について「横ばいとなっている」との見方を示しました。

日銀松本支店がきのう公表した企業短期経済観測調査で、景気が「良い」と答えた企業から「悪い」と答えた企業の割合を引いた業況判断指数は、「プラス7」で前回9月の調査と同じでした。

このうち、製造業は、一部に受注一服の動きが見られ、原材料やエネルギー価格の上昇の影響などもあって、前回より7ポイント悪化し、「プラス5」でした。

一方、非製造業は「プラス11」で、全国旅行支援の効果などで「宿泊・飲食サービス」や「小売」で大幅に改善しました。

ただ、先行きについては、慎重な見方をする企業が多く、山本格(やまもと・いたる)支店長は、「年末年始の客の入りやインバウンドの増加の状況などを注視したい」と述べました。