長野県産婦人科医会では、無痛分娩という選択肢が増えることは良いとしつつも、自然分娩にはないリスクが生じることも理解してほしいといいます。


県産婦人科医会 菊地範彦医師:「(お産の)痛みはなくなるけれど、それに対して麻酔のリスクが付加されたりとか、計画無痛の場合には陣痛促進、分娩誘発のリスクが付加されたりっていう風になってくるので、そのリスクを僕たちはやる以上はしっかり見落とさないように対応しなきゃいけない」

日本産婦人科医会の調査によると、全国で2023年に行われた出産のうち、無痛分べんは13.8パーセント。5年前の5.0パーセントから急増しています。


東京では出産の3割以上が無痛分娩で行われている一方、長野は3.4パーセントと、地域的な偏りもあります。


県内で無痛分娩ができる病院は、長野市のほか、上田、須坂、佐久の4か所しかありません。


菊地範彦医師:「長野県は産婦人科の先生の数もそんなに多くない。さらにそこに麻酔の管理を行う麻酔科の先生たちの関与が必要になってくる。手術とかそういう対応で忙しい中で、さらに妊婦さんに対応するということをしますので、やはりその辺が充足をもっとされてこないと、なかなか難しい」