長野県中野市で4人が殺害された事件の裁判員裁判で、長野地方裁判所は、被告の男に死刑判決を言い渡しました。
中野市の農業・青木政憲被告は2023年5月、自宅近くで散歩をしていた近所の女性2人と駆けつけた男性警察官2人を猟銃やナイフで殺害した殺人の罪などに問われました。
長野地方裁判所で午後1時半から始まった判決公判で、坂田正史裁判長は「強固な殺意による犯行で尊い4名もの命を奪い、残虐極まりなく、戦慄を覚えずにはいられない」と指摘。
さらに「死刑の選択を回避する事情はない」などと述べ、青木被告に求刑通り死刑判決を言い渡しました。
青木被告は最終弁論で「私は異次元存在。人を殺して死刑になるために来た」などと述べていました。
判決が言い渡された瞬間の青木被告は、取り乱すような様子はありませんでした。
判決後の取材に対し、弁護側は、「必ず控訴します。これから被告と面会する」と答えました。