妻を殺害した罪に問われ、一審で懲役19年の判決を言い渡された長野県塩尻市の元県議会議員・丸山大輔被告に対し、東京高裁は1日、一審の判決を支持し、控訴を棄却しました。

塩尻市の元県議・丸山大輔被告(51)は2021年9月29日、塩尻市の自宅を兼ねた酒蔵の事務所で、妻の希美さん(当時47)を殺害した罪に問われています。

丸山被告は事件当時、長野市内の議員会館にいたと話し、一貫して無罪を主張。

「犯人性」が争われた一審で長野地裁は、「丸山被告が犯人であることに合理的疑いは残らない」などとして懲役19年を言い渡し、被告側が判決を不服として東京高裁に控訴していました。

7月の控訴審初公判で弁護側は、一審判決は丸山被告が長野市の議員会館と自宅を車で往復したという仮説を出発点として犯人だと認定したもので、「先入観に基づく判断で明らかに不当である」などと指摘し、改めて無罪を主張。

一方、検察側は控訴の棄却を求めました。

東京高裁は弁護側が請求した新たな証拠8点の採用をいずれも却下し、控訴審は即日結審しました。

東京地裁は1日の判決公判で、一審判決を支持し、丸山被告の控訴を棄却しました。