長野市の飲食店で、カンピロバクターによる食中毒が発生し、長野市保健所は、この飲食店を8日から3日間の営業停止処分にしました。

8日から10日まで営業停止処分を受けたのは、長野市の「旨い肴と炭火の店ひょっとこ」です。

長野市保健所によりますと、患者は2グループ5名で、7月25日に店で食事をした後、発熱や腹痛などの症状を訴えました。

患者5名のうち2名の便からカンピロバクター・ジェジュ二が検出されるなどしたことから、保健所ではこの店を原因とする食中毒と断定しました。

患者は全員快方に向かっているということです。

カンピロバクターによる食中毒とは

カンピロバクターは主にニワトリやウシ、ブタなどの腸管に存在する菌で、特に鶏肉に高い確率で付着していると言われています。

この菌は熱や乾燥に弱い特徴がありますが、少量でも食中毒を引き起こすことがあります。潜伏期間は1〜7日(平均2〜3日)と長く、下痢や腹痛、発熱などの症状が現れます。

予防のポイント

カンピロバクター食中毒を防ぐために、次の点に注意しましょう。

  • 「とりわさ」や「鳥刺し」など、生や加熱不十分な肉料理は食べない

  • 肉は中心部まで十分に加熱する

  • 生肉を扱った調理器具は洗剤でよく洗い、熱湯や塩素剤で消毒する

  • 生肉を扱った後は手をしっかり洗う

  • 焼き肉やバーベキューでは、生肉用と食べる用の箸を分ける