天皇皇后両陛下が公式訪問先のベルギーを出発し、帰国の途につかれました。

現地時間25日、両陛下は見送りのベルギー関係者らに笑顔で挨拶し、政府専用機に乗り込まれました。

両陛下は6月13日からおよそ2週間、国賓としてオランダとベルギーを訪問されていました。

両国では晩さん会や歓迎行事などの公式行事のほか、両王室の特別な招待により、郊外の離宮で過ごされる日程もありました。また、病院や研究所など民間の施設も訪ね、国民との交流も重ねられました。

■オランダでは“思い出の城”へ…「両親の思い受け継ぐ」黙とうも

離宮「ヘット・アウデ・ロー城」は、2006年、雅子さまが適応障害に苦しんでいたことをオランダ王室が気にかけ、ご一家を静養に招待した“思い出の離宮”です。おふたりは、当時4歳の愛子さまがエサをあげた黒鳥とも再会し、東京にいる愛子さまにすぐに連絡を取ったということです。

また、離宮では、ウィレム=アレキサンダー国王、マキシマ王妃とともに、W杯の「日本対オランダ」戦を4人でテレビ観戦。2対2の引き分けについて、陛下は晩さん会のスピーチの中で「ピースフルな結果に終わって、ほっとしました」と話されました。

また、戦時下では、日本軍がオランダ人をはじめとした外国人10万人以上を強制収容した過去があり、昭和天皇や上皇さまに続いて“戦争と向き合われる旅”にもなりました。

両陛下は、戦没者記念碑を前に1分30秒以上の間、黙とうを捧げたほか、晩さん会ではオランダ人捕虜の遺族らと言葉を交わされました。

陛下はその後、黙とうの際の心境を記者に問われ、「慰霊碑の前に立ったときに、私たちは本当に心を込めて、亡くなった方々への慰霊の気持ちを表した次第です」「過去の歴史を直視して、過去の歴史から謙虚に学ぶ姿勢が私は非常に大切だと思いますし、そのようなことを行ったうえで、未来の良い両国関係が築けていくのではないかと思います」と振り返られました。

■ベルギーは「次世代への橋渡し」4世代続く縁に触れ

続くベルギー訪問は、王位継承順位1位で愛子さまと同い年のエリザベート王女(24)による出迎えでスタートしました。王女をはじめ、国王夫妻の子ども4人は今回が初めての国賓接遇だったということです。

晩さん会で、陛下は、昭和天皇のころから愛子さままで4世代続けて国王や王族らと年齢が近いことに触れたうえ、長い友好関係を祝われました。

陛下は王女や王子らと20年ぶりの再会を果たし、「すっかり成長され、立派になられたことを私たちも嬉しく思いました」と喜んだうえ、「次の世代への橋渡しができたのではないかと思います」と振り返られました。

2週間を通して、両陛下が両国王室との関係をより強固にされた国賓訪問となりました。

おふたりは26日午後に帰国されます。