上田信用金庫の職員が顧客のキャッシュカードを不正に使い、225万円余りを着服していたことがわかりました。職員は依願退職しています。

着服していたのは、佐久市の岩村田支店に勤務していた当時30代の男性職員です。

上田信用金庫によりますと、男性職員は預金の相談にのっていた顧客1人のキャッシュカードを使い、2020年7月から9月までに複数回にわたって、合わせて225万円余りを不正に引き出していました。

男性職員は、金を遊興費や飲食代に使っていましたが、支店の調査で不正が分かり、支店長の指示で被害者に全額弁済し、その月に依願退職しました。

一方で、支店長は、本部に報告しておらず、先月、内部通報で不正が明らかになりました。

支店長は、その後、役員を務めましたが、先月辞任しています。

上田信金では、今後、元職員に対し退職金の返還を求めることや元支店長の処分などを行うとしています。