強豪・飯山高校のスキー部に、互いに実力を認め合う2人の3年生の女子選手がいます。
2人とも2年生の時から全国大会で優勝したり、世界大会に出場したりと、この世代の日本を代表する実力者。
2人の高校ラストシーズンを追いました。
飯山高校スキー部。
インターハイの常連で、女子の総合では日本一にも輝いたこともある強豪校です。
部員は、およそ50人。
県内外から集まっています。
「いきます、よーい、はい」
この日、練習していたのは、クロスカントリーを専門とする部員たち。
クロスカントリーは、平地の雪原を進んだり、急な斜面を登ったりと、全身の筋力を使うタフな競技です。
多い時は、一日に40キロも滑ります。
高橋実楽(みら)さん:
「レースもゴールまですごくきついんですけど、滑り切った時の達成感があるところが魅力」
3年生で木島平村出身の高橋実楽さん。
2024年のインターハイでは2年生ながら優勝しました。
実楽さんの武器は、細かく、回転の速い足運び。
そして何よりすごいのが並外れた持久力です!
食事の時間は笑顔があふれます。
部員は全員仲良しだといいますが、雪の上ではよき競争相手。
実楽さんにとって一番のライバルは同じ3年生の松沢意(こころ)さんです。
意さんも、2024年のインターハイは4位だったものの、韓国で行われた世界大会にも出場しました。
持ち味は、長い手足を使った力強く、大きいストロークの滑りです。
松沢意さん:
「変にプレッシャーを感じず、もう前しか見てないって感じで、調子はまあいいと思います」
タイプが異なる2人ですが、お互いをどう思っているか聞いてみると・・・
高橋実楽さん:
「世界で活躍しているのがすごい。自分ももっとがんばりたいという思い」
松沢意さん:
「自分より全然うまいし、追いかけるだけ」
そんな2人の目標はそれぞれです。
高橋実楽さん:
「インターハイで両種目(クラシカルとフリー)優勝することです」
松沢意さん:
「世界ジュニアに出て、海外の選手と戦えるようにしたいと思っています」