JR長野駅前で起きた殺傷事件は、容疑者の動機の解明が焦点になっています。
こうした中、容疑者は電気や水道が止められるなど生活に困窮し、親族とも疎遠だったことがわかりました。
殺人未遂の疑いで逮捕された長野市の無職・矢口雄資(やぐち・ゆうすけ)容疑者46歳。
JR長野駅前で1月22日、3人が刃物で襲われ、男性1人が死亡、男女2人が重軽傷を負いました。
矢口容疑者は調べに対し、雑談などの会話には応じるものの、事件については依然、「黙秘します」などと話しているということです。
捜査関係者によりますと、逮捕時の矢口容疑者の自宅は電気や水道が止まっていて、生活に困窮していたとみられています。
逮捕当日に行われた自宅の捜索では、ペットボトルなど多くのごみを持ち出される様子が見られました。
捜査関係者によりますと、部屋は大量のごみが散乱している状態だったということです。
また、親族とは疎遠で、過去には職を転々としていたということです。
警察は引き続き生活の実態や犯行に至るまでの経緯を詳しく調べ、動機の解明を進めています。
一方、事件から1週間を迎えた29日の夜。
発生時刻の午後8時すぎには警察官などがバスを待つ人などに声をかけていました。
また、献花台が設置されていた場所では、事件で犠牲となった会社員の男性を悼み、手を合わせる人の姿も見られました。
女性:
「安心はしていない。これはどこでも起きることだと思う」
女性:
「長野で起こるって本当に思わなかったので、びっくりっていうのもあるし、外出るのもこわいなって思いました」
飲食店関係者:
「通常のいつも通りの営業に戻って来ているのでよかったなと思っています」