紅葉シーズンには、人気スポットとして知られている飯山市のイチョウに異変が起きているようです。

飯山市瑞穂の神戸(ごうど)地区にある、「神戸のイチョウ」は、長野県内で最も大きいとされ県の天然記念物にもなっています。

高さおよそ36メートル、幹の周りは15メートル。

樹齢700年余りとも言われ、この地域で、最も遅く色づくことで知られています。

しかし、今年はいつもと様子が違います。

神戸のイチョウ保存会・金井晃会長:
「23年から、温暖化のせいか、暑い日が続いたので、例年より10日かそれ以上ずれて、いつもの年なら、ほとんど散ってしまう時期に来ているが、24年は、もうあと4~5日くらいはもつかなと。ただ雨が降ったり、風が吹くと、色づく前に落ちてしまうかなと思う」

例年、秋には黄金色に染まるということですが、24年は、もう師走だというのに、まだ緑色の葉が目立ちます。

それなのに、根元には、色づかないまま散った葉が一面に広がっていました。

保存会の金井晃会長は、温暖化の影響で、このところきれいに色づく年が少なくなっていると話します。

「本当に『今年の葉はきれいな黄金色』というのは5年に一度くらいかと思う、ただ見に来る人は毎年、黄色を見たいと望んでいると思うが、なかなか思い通りにはいかない…」

地元の人たちは、「来年は鮮やかな黄金色に染まるように」と願っています。