こちらも時代の流れでしょうか。
長野県阿南町の中学校で開校以来行われている伝統行事「強歩大会」がいま姿を変えています。
挑戦する距離は生徒によって違うんです。
「宣誓、我々選手一同は日々の成果を十分に発揮し、自分に負けずに最後まで走り切ることを誓います」
晴天のもと13日に阿南第一中学校で開かれた「強歩大会」。
1966年の開校以来続く伝統行事です。

「がんばれがんばれ」
中学校を発着するアップダウンのある10キロのコースを全校生徒が挑む…というのが恒例でしたが、2023年からは。
阿南第一中学保健体育科 近藤直さん:
「どの子にも達成感を味わってもらうために6キロから10キロのコース、選択をしてもらっています」

文部科学省が掲げる「個別最適な学び」に倣い、6キロ、8キロ、10キロのコースのうち自分に合った距離を生徒が選択。
それぞれの目標のもと練習に励み、懸命に走ってその成果を発揮しました。
10キロを選択した生徒:
「阿南の稲妻として1位をとれたことよかったです」
「きつかったっすけど紅葉がきれいでした」
8キロの生徒:
「10キロはちょっと体力がないので、6キロもちょっと情けないかなと思って」
「6キロ走りたかったんですけど、お母さんと話し合って8キロになりました」
6キロの生徒:
「もう死にそうです」
自分に合った距離で走れるってどう?
「ありがたいんですけど、もうちょっと短いの作ってほしいです」
挑んだ距離は生徒によって違いますが、互いを励まし合い、支え合う姿は昔も今も変わりません。
阿南第一中保健体育科 近藤直さん:
「一人一人が全力で頑張る姿が見られて本当に良かったなと思います」
「走り終わったあとの達成感だったり、そういったものを味わっている子どもたちの姿を見るとやれてよかったと思います」