松本で開かれていたOMF=セイジ・オザワ松本フェスティバルが4日に最終日を迎え、幕を閉じました。
総監督の小澤征爾さんが今年2月に亡くなって初めて迎えた今年のフェスティバルを振り返ります。
OMF最後のプログラムは「子どものための音楽会」。
4日までの3日間に、県内の小学6年生およそ7400人が招待され、クラシック音楽を楽しみました。
小学6年生:
「すごい迫力あって鳥肌立ちました」
「僕金管バンドやってるんですけど、音量とか強弱とかプロはすごいなと思いました」
総監督を務める小澤征爾さんが今年2月に亡くなって初めて迎えたOMF。

「全ての演奏を小澤さんに捧げる」と位置づけられ、8プログラム11公演が行われました。
メインプログラムのオーケストラコンサートでは、小澤さんが生前に首席客演指揮者に指名していた沖澤(おきさわ)のどかさんがタクトを振りました。
首席客演指揮者・沖澤のどかさん:
「小澤征爾総監督の意思がプログラムにも反映されている節目の大事な年だと思うので、私が今できるとしたら最高の演奏すると、それに尽きると思います」
サイトウ・キネン・オーケストラと息の合った迫力ある演奏を披露し、1600人余りの観客を魅了しました。
観客:
「大変すばらしかったです。演奏終わってから小澤先生の姿がまるで見えるような気がしました」
市民ボランティアが、出演者やスタッフをもてなす恒例の「そばパーティ」も5年ぶりに復活。
そば好きだった小澤さんをしのびました。

そばボランティア 田中崇喜さん:
「小澤さん来るとだいたい釜揚げ食べるんで、茹でたのをそのままつゆにつけて食べるんで、小澤さんいないのがちょっと残念ですけどね…」
小澤さんの誕生日でもある9月1日には、松本に音楽の文化を根付かせた小澤さんに感謝するとともに、その思いを継承していこうと演奏会が開かれました。
観客:
「今年はハッピーバースデーじゃないことが悲しいですけれど、オペラなどを経験できるということが小澤さんの遺産だと思います」
「う~さ~ぎ~お~いし」
4日に開かれた「子どものための音楽会」。
最後はオーケストラの演奏に合わせて全員で「故郷」を合唱し、小沢さんに捧げた27日間のフェスティバルは幕を下ろしました。