動物園の人気者とお別れです。
長野市の茶臼山動物園で親しまれてきた2頭のアムールトラが、獣舎の改修のため、茨城県に移されることになりました。
多くの人が構えるカメラの先にいるのは絶滅危惧種に指定されている2頭のアムールトラ。
メスの和(なごみ)ちゃんと、オスの新(しん)くんです。
長野市の茶臼山動物園では、1983年の開園当初からある猛獣舎が老朽化したことから、改修を予定していて、2頭は茨城県の動物園に移ることになりました。
お別れ会を開いた25日と26日の土日は、牛の肉や骨といった特別なエサをプレゼント。
来園者にはカードにメッセージを書いてもらいました。
工事の期間はおよそ2年の予定ですが、国内の繁殖計画もあり、2頭が戻ってくるかは未定ということです。
見納めになるかもしれない2頭を目当てに、多くのお客さんが訪れました。
佐久市から:
「この子たちが茶臼山動物園に来た時からずっと見ていまして、とても寂しいですね」
佐久市から:
「向こうの動物園に行っても、元気で過ごしてもらいたいと思っています」
上田市から来た子ども:
「さびしいなあ、また帰ってくるといいんだけど」
新潟・上越市から来た子ども:
「トラさん、僕を見てくれてありがとう、元気でね、茨城県に絶対行くから」
茶臼山動物園 トラ担当飼育員 山岸亜矢(やまぎし・あや)さん:
「たくさんの方々に今まで可愛がってもらったなと改めて実感しました」
「1日も早く向こうで慣れて元気に遊んでもらって、来園者の皆さんに魅力をたっぷり伝えてもらったらなと思います」
2頭は28日、茶臼山動物園から茨城県日立市のかみね動物園に旅立ちます。