春休みを利用して、バスに親しんでもらおうと、長野県高森町(たかもりまち)で、小学生のためのバスツアーが開かれました。

高森町で開かれた『はじめてのバスたび』。

町内の小学1年生から3年生までの15人が、2020年から運行が始まった地域の公共交通バスに乗り込み、町内などをめぐります。

子どもたちに、乗り方などを学んでバスに親しんでほしいと、町が2023年から始めたイベント。

なじみのない乗合バスに、子どもたちは興奮した様子です。

最初に到着したのは町内の公園。

2023年6月に新調されたばかりの遊具で、寒さも吹き飛ばして元気いっぱい遊びまわります。

「(Q滑り台どう?)楽しい」
「滑り台とか意外と緑色のやつ広いし速い」

学年や学校の垣根を越えて仲良く遊んだ子どもたちは、バスに乗って次の場所に向かいます。

バスの運賃は1回10円。

自分でお金を払ってバスに乗ることで、子どもたちの自立につなげるのも、ツアーのねらいです。

次は豊丘村の道の駅で、子どもたちが楽しみにしていた昼食タイム。

「248円と194円だから、250円と200円足して450円」
「450円?」
「うん、まだ余っとるな」

おこづかいの1000円で買えるものを考えて、パンを選び、自分たちで買い物にも挑戦。

「お金を入れてください。194円です」

自分でバスに乗ったり、買い物をしたりと、大人に一歩近づいた様子の子どもたち。

パンのおいしさも格別です。

「買ったかいがあった」
「(精算機が)ちょっと高かったけど、届いたから楽しかった」
「学校の用事で(バスに)乗ったことはあるけどお金を払うのは初めて。お金払わないと乗れないことがいつもと違った」

春休みの思い出のひとつとなったバスツアー。

町は2024年度もイベントを続けていきたい考えです。