Tリーグ「岡山リベッツ」高校生とプロ契約 その狙いは?

そんな中、リベッツは地域スポーツの競技力向上へ新たな挑戦を始めました。先月、リベッツは卓球スクール出身の現役高校生とプロ契約を結びました。

関西高校1年生の岸本漣斗選手です。

(岡山リベッツ 岸本漣斗選手)
「岡山出身選手として、五輪でメダルを獲得することが目標です」

岸本選手は、今年のインターハイで1年生ながら関西高校のエースとして出場、チームを5位入賞に導くなど、将来性が高く評価されています。

白神監督にとって岸本選手の獲得には強い思いがありました。

(岡山リベッツ 白神宏佑監督)
「進学する際に(選手が)県外に流出することが多くて、その流出を防ぐためにも」

白神監督が懸念していたのは、岡山で育った将来性のある選手が、岡山県外の高校や大学などへ進学し、地元から離れていくことでした。

(岡山リベッツ 白神宏佑監督)
「もったいないな、というところが正直なところで、なんとか流出を防げないかなとずっと思っていたので、その第一歩が踏み出せたことはすごくよかった」

選手の流出を防ぐためにリベッツが立ち上げたのは、育成プロジェクトの「NEXT6」です。

これは、中学から高校までの6年間を通じて、リベッツが地元の選手を育成し、将来的に、地域の競技力向上につなげようというものです。

(岡山リベッツ 岸本漣斗選手)
「まだ自分の力では全然通用しないんですけど、一緒にやっていくことで、実力をあげていけると思います」

「自分の中で『いいのかな』と思って不安になることもあったのですけど、期待に応えられるように頑張らないといけない」

(関西高校卓球部 柏幸浩 監督)
「岡山県で生まれ育った選手が強くなって、ぜひとも五輪に出場して、メダルを獲得するようになったら一番うれしい」

白神監督は、部活動が地域に根ざしたクラブチームとの連携を進めていくことがポイントだと話します。

(岡山リベッツ 白神宏佑監督)
「岡山に卓球クラブはたくさんありまして、その中でも優秀なコーチはたくさんいます。そういう方々と連携することによって、小中学生の強化というのもいいような仕組みができてくるのでは」