なぜ岡山市はムスリム観光客誘致を?

実は、岡山市では2016年から真庭市・吉備中央町とともに、ムスリムの観光客を誘致する政策を進めているんです。

世界のムスリム人口の過半数以上は、アジア圏に住んでいます。

今後も訪日観光客の増加が見込めることから、「宗教的な壁を感じさせず安心して旅行に来られる体制づくり」を模索しています。

そのベースとして進めている取り組みが、岡山県独自の「ピーチマーク認定制度」です。

英語表記のメニューや、ノンアルコール・ノンポークメニューなど「ムスリムに対応した施設や商品」を認定するものです。

こちらは、岡山駅前にある「隠岐の島ラーメン」。

認定メニューでは、チャーシューは「チキン」に。スープも「豚」の成分は入れず器も別にしています。その味は…。

(杉澤眞優キャスター)
「いただきます。魚介の旨味が効いています。美味しいです。日本人が食べても全く違和感なく食べられます」

週末には、100人を超えるムスリムの客が訪れるといいます。

(隠岐の島ラーメン岡山駅前店 西長健二店長)
「宗教上『食べられないものがある』ということも分かったので、そういう方にも対応していきたいなと」

「豚肉がない店もたくさんあるということを知っていただいて、岡山に観光をしに来てくだされば嬉しいなと思っています」

岡山市内にあるしゃぶしゃぶ専門店「恵」では…。

(しゃぶしゃぶ 恵 藤田瑞恵さん)
「ムスリム専用のカッターで、こちらを使用しています」

ハラル専用の肉が切れるカッターや器で、食でおもてなしが出来るよう対応しているのです。