「人生の限界を打ち破り、闘争せよ」

仏教徒の中でも異色の「行動の人」。今回4年ぶりに帰国した日本。全国各地で開いた講演会で伝えたのは、その日本でかつて一番世話になった今は亡き師匠の教えです。和歌山県の高野山大学で伝えたのは。。。

(佐々井秀嶺さん)
「闘争せよ。師匠は戦争中に闘争した。警察に捕らえられたり、いつ銃殺されるか分からなかった。私もその弟子であります。今からも、やります」

「自らの限界を打ち破り、闘え」。それはまるで、インドとは違う生きづらさを抱える日本人へのエールのようにも聞こえました。

(佐々井秀嶺さん)
「自分の人生を変えられないということは、誰でも言えることですが、どの道でもいいから、一歩一歩、歩んでいただければ、ありがたいと思います」

(参加した学生)
「すごく感じるものがありました。本当に変えてやるんだという、自分の力でという。その信念はすごく感じました」

生涯、闘い続けてきたからこそ響く、佐々井さんの言葉です。日本滞在中、最後の講演会を開いた築地本願寺には550人が集まりました。

(参加者)
「人生って、ただただ生きていても時間は過ぎてしまうけれども、意味のある人生を生きられるように毎日、生きたいなと。」

(佐々井秀嶺さん)
「日本の仏教徒はすごいぞ!」

お互い、人生と闘おう。そう語りかけるように佐々井さんは再び戦いの地・インドへと帰っていきました