伊原木隆太促進期成会会長(岡山県知事)が訴える「早期整備」の理由とは

まずは事業化が決まった5箇所の立体化完成に関しては、今年度から工事に向けた調査が始まるということですが、促進期成会では2023年度、以下の内容を国に対して要望していくことを確認しました。
・国道2号・岡山倉敷立体(Ⅰ期)…古新田~早島・加須山の整備促進
・未事業化区間の早期事業化
・岡山市東区君津以東の暫定供用区間(現在2車線)における4車線化整備の着手
などです。
促進期成会の伊原木知事は、会議終了後のインタビューで次のように答えました。

(伊原木隆太 岡山県知事)
「国道2号バイパスの渋滞の状況は、中国地方で一番深刻な訳でございますので、国の方も動いてくださって、その対象の9つの交差点のうち5つの交差点について事業化をしていただきました。できるだけ早く工事を進めていく、というのが課題になってくるわけでございます。とにかく一つの交差点の対策ができるとそこはスムーズに通るんですけれども、すぐその先が新たなボトルネックになると」
「なので9つあるボトルネックが全て解消をされると、『ずいぶん通りが良くなったな』ということを皆さんが実感をしていただけることが期待できるわけでございまして、我々とすれば今の5つもそうなんですけれども、残りの4つの事業化も含めて積極的に国に働きかけてまいりたい」
「国道2号を大動脈と言わなかったら、他にどこに大動脈があるのかっていうぐらいの大動脈です。ここがスムーズに流れるというのは、岡山県民の生活にとっても、岡山県の産業にとっても非常に大事だと思っています」
「この国道2号岡山バイパスの優先度をぐっと上げて、国の方で非常に素早く動いていただいたことに感謝をいたしております。引き続きこのペースで早め早めに進めていっていただきたい、我々としても強くお願いをしていこうと思います」

促進期成会が立ち上がって63年。これまでも着々と国道2号の工事は進められてきました。しかし時代や情勢が変化していく中で、「渋滞のない国道2号」のゴールはいまだ見えない状況です。そして今後時間が経てば経つほど、さらに道路を取り巻く状況は変わっていきます。改めて、産業や日常生活、観光面など、費用をかけてどれだけの効果が得られるのかも含めて、動向を見守っていく必要がありそうです。