明日(29日)からいよいよGWが始まります。最大で9連休となる大型連休。新型コロナによる自粛ムードもおさまりつつあり、旅行市場は活況に沸いているということです。その一方で旅行や宿泊料金は高騰していて、ためらう人もいるようです。

今年のGWはどう過ごしますか?

「新型コロナが5類にようやく引き下がるので、ちょっと出かけようかな」
「近いですけどちょっと神戸あたりに行ってみたい」
「めちゃめちゃ楽しむよ!エンジョイする!」

岡山市北区のリョービツアーズでは、今年のGWについて例年にはない盛況ぶりだと言います。

(リョービツアーズ・山根弘嗣さん)「久しぶりにうれしい悲鳴です」

旅行会社の調査によりますと今年のGWは、国内旅行がコロナ禍前の水準を上回る「過去最多の2450万人に上る」見通しを示しています。リョービツアーズでは人数ベースの予約数が2022年の約5倍で、行き先として東京・沖縄、そして3月に岡山空港から国際線が再開された「台湾」が人気だということです。

(リョービツアーズ・山根弘嗣さん)
「今年は規制がなくなってきたので、非常にお客様が『積極的に岡山から出たい』というイメージが増えていると思います。コロナ禍前に比べても、旅行代金も若干上がっていますね」

高まる旅行ニーズ、さらに物価高なども伴い、料金も上昇しています。コロナ前と比べ、岡山発・東京行きのツアーでは1割~2割程高い6万円前後。ハワイで言えば1.5倍の料金。このほか、九州の温泉地など家族で過ごせる観光地の人気も高いと言います。

東京で人気の観光地は多くの外国人観光客で大混雑。旅行需要の集中で起きているのが「ホテル代の高騰」です。

「1.5倍とか高くなっている。ちょっと手が出せない」「東京は本当にホテル代が高い。それもあって、旅行を諦めた」

今年1月から3月までの都内のホテルの平均客室単価は2万1500円あまりと、コロナ前と比べ3000円以上値上がりしたという調査も。それでも、人気のエリアはすでに予約が取りづらい状況のなか、今からでも間に合う「穴場スポット」はあるのでしょうか?

(リョービツアーズ・山根弘嗣さん)「ファミリータイプで3人から4人泊まれる部屋は今からではなかなか取りづらい。地方の都市のシティホテルはまだ空いているところもあると思います」

世の中がウィズコロナへと進む中でのGW。旅行ニーズ自体は高まっていますが、各地で羽を伸ばすにはなかなかハードルの高い連休となりそうです。