就職口がほとんどなく、再犯→結果また刑務所に入るケースも

渡邉さんによると、暴力団を離れる人は近年増えているものの、就職口はほぼなく、再犯する人も多いといいます。実際、法務省の調査では、再犯者の約7割は無職でした。

(元暴力団関係者の20代男性)「刑務所の中でも一応…就職活動じゃないですけど、ハローワークみたいなものは建前上ありますけど、9割方受け入れてくれないです」
元暴力団員で、服役経験がある40代のAさんも出所後、社会への希望は持つことはできませんでした。

(元暴力団員のAさん・40代 【写真】に小指のないAさんの画像)
「就職は、飲食店ではまず無理ですね。仕事を探しても仕事がないんですよね。というか、仕事があっても断られるという、なかなか厳しい現実があります」
「自分自身がそうなんですけど、刑務所の中で知り合った人間とまた一緒に遊ぶようになったり、覚醒剤の密売をしたり、恐喝・強盗で刑務所を出たり入ったりで。女房、子どもには一番申し訳ないな、と思いますね。辛いですね」
「ヤメ暴」という肩書はいつまでも付きまとい、消えない過去。第二の人生を歩むことは決して容易ではありません。