ロシアによる侵攻を受けるウクライナについて、隣国・ハンガリーで避難民の医療支援などを行う国際医療ボランティア団体AMDAが、岡山市内で報告会を行いました。今後は戦況に応じた支援内容の変更が必要だと訴えました。

(AMDA 難波 妙 理事)
「こういった紛争は人災ですから止めることができる、そういう風に思っていました。なのになぜ止められないのかと、いたいけな子どもたちを見るたびに、なんでなんでという風に思いながら支援活動を行っていました」

報告を行ったのは、国際医療ボランティア団体AMDAとして、現地で支援活動を行った医師や看護師らです。AMDAは、これまでにあわせて9人をウクライナの隣国、ハンガリーに派遣していて、戦闘から逃れてきた避難民の医療支援などを現在も続けています。

(AMDA 榎田 倫道 看護師)
「講堂みたいなところで、この中にベッドが敷き詰められて、いわゆる避難所みたいな形で皆さん雑魚寝している、ポータブルベッドの上で寝ている状態です」

ハンガリーに避難した人はこれまでに約53万人。国境近くの村に設置されたヘルプセンターで支援を行っています。避難者の中で治療が必要な人は1日に10~20人程度で、中には、銃撃を受けながら歩いてきた人もいたなど、現地で目の当たりにした悲惨な出来事が繰り返される現状を報告しました。

(AMDA 佐藤 拓史 医師)
「多くの人から伺ったのは『生きていて良かった』…色々な思いをしている、言葉にできないようなそういったものを私は感じて心がつぶれる思いでした」

また、参加者の医師らと情報交換を行い、戦闘が長期化する中で、医療支援に加えて就職や住居などの生活支援が重要だと伝えられました。しかし、今後、戦闘の状況に応じて支援の方法や手段を考え直す必要もあるといいます。

(AMDA 菅波 茂 理事長)
「もし停戦が実現できれば、ウクライナ国内の医療機関の再建に対して支援するプログラムに変わる、今度はロシア国内も含めて必要とされればどこまでもという考えで新たなプログラムを考えなければならない」

AMDAでは、今後も戦況を見極めながら、ウクライナからの避難民への支援を続けるとしています。