水槽実験で火星のデルタを再現 2種類の地形を特定
研究グループは長崎大学の実験水槽(マルジ5号)を用い、海水準変動を模擬した実験を行い、水位の下降・上昇に伴うデルタ地形の形態変化を詳細に調べました。
海退(海面の低下)を模擬した実験では、急速に水位が下降する際にチャネル(流路)の分岐が抑制され、海側へロブ(細長い堆積地形)が伸びていくことが確認されました。
特に実験途中で水位下降速度を急激に速めると、遅い速度で形成された扇形のデルタから細長いロブが伸展することが判明しました。
研究グループはこの地形を「ロブ伸長型デルタ」と命名しました。
一方、水位上昇時には段々地形をもつデルタが形成されました。これは、速い速度の水位上昇により堆積が起こらない場所が生じることで形成されるものであり、「ステップデルタ」と呼ぶことにしました。
NASAの火星衛星探査画像(CTX・MOLA)を用いて火星表面を観察すると、この2種類のデルタ地形に類似した地形が火星の複数地点で確認できました。










