「今後20年以内の発生確率が60%以上」とされる南海トラフ地震など、大規模災害に備えます。解体中の古い警察署の庁舎を使っての救助訓練が。香川県坂出市で行われました。

(訓練)
「中に1名、取り残されている模様」

訓練は、解体が進められている坂出警察署の旧庁舎で行われました。「大規模な地震でビルが倒壊し、男性1人が中に取り残された」という想定です。

香川県警の広域緊急援助隊が、ファイバースコープで救助者の状況を確認。電動カッターやハンマーを使って、コンクリートの壁に人1人が通れる穴を空けて救助しました。

(香川県警警備課 業天章久 次長)「救助者をいかにすばやく、かつ安全に...丁寧さとすばやさを兼ね備えたことをしなければいけません。一人の方の命をできるだけ救助したい、と考えている次第です」

庁舎建て替えがあったことから実現した、救助訓練です。香川県警では、機会があれば今後もこうした訓練を行ない、万が一の災害に備えたいとしています。