中学受験での挫折を乗り越えて
冬休みが終わり、里山に子どもたちの声が戻ってきました。中学3年生の6人、この学び舎で過ごすのもあとわずか。生徒たちは、それぞれの思いを胸に新たな1年を迎えていました。

(王雅さん(中3))
「健康に生きる」
(藤井 響平さん(中3))
「どれくらい思い出を作れるかが課題ですけど僕たちならいけるでしょ」
(海斗さん(中3))
「高校に合格」
受験シーズン。ひと一倍 勉強に力を注ぐ生徒がいました。東京から来た海斗さん。中学受験の挫折がきっかけで、中学1年の間、不登校になりました。

(海斗さん)
「なんで頑張らなかったのだろうとか、そういうので病んじゃったのかなと思います。昔は、周りの友達と比べちゃってできていないなとか思っていてプレッシャーもあるかなとは思います」

2年生の春、再スタートの場所に選んだのがこの学び舎。1年間の遅れを取り戻すため、消灯後の自主勉強にも毎日打ち込んできました。第一志望は、岡山県内有数の進学校。
迎えた合格発表の日。結果を伝えるのは、学習面だけでなく、どんな悩みや相談もそばで聞き続けてくれた、担任の藤田先生。

(海斗さん)
「よかった。よかった」

(吉備高原希望中学校 藤田 友紀 先生)
「よかったね」
(海斗さん)
「これで受かってなかったらもう…あーよかったー」
「受験で合格すると、めっちゃ嬉しいんだなと思いました。人生は、結局は下がってばっかりだったけど、今この瞬間ちょっと上がったって感じなんで、これからずっと何かに挑戦し続けて、最後までやっていこうと思っています」

(藤田 友紀 先生)
「これで駄目だったら、何を信じたらええんなみたいなことも言っていたから。そうやって挑戦するということがすごいなと思って。1回ね、失敗しているじゃないですか。再び立ち上がって、もう1回何かに挑戦して、頑張って達成できて、今日本当によかったなと思って」
どんな小さな成長も、自分のことのように喜んでくれました。
(海斗さん)
「精神的にも弱かったと思うので、大人に頼ると安心するというか、個人的には、第2のお母さん的な感じかなとは思っています」
(藤田 友紀先生)
Q「第二の母と藤田先生のことを言っていました」
「えーーー海斗が?めっちゃ嬉しい」

一人、また一人。合格の知らせが届きます。最後の一人、王雅さん。音楽に打ち込み、人とのつながりも取り戻しながら、勉強にも懸命に取り組んだ1年あまり。その集大成です。

(王雅さん)
「よっしゃー」

6人全員が第一志望に合格しました。

自分という可能性を諦めなかった子どもたち。その背中は一回り大きく見えました。










