最近、「マイナンバーカードを申請した」という人も多いのではないでしょうか。国は、カードを普及させるため「最大2万ポイントを付与する施策」を行っていますが、実際にマイナンバーカードを交付する自治体の窓口が、いま大混雑となっています。

午前8時過ぎの高松市役所です。大勢の人が訪れたことから、予定を早めて整理券の配布が始まりました。

(古川豪太記者 リポート)
「まだ業務開始前ですが、続々と人が訪れ、すでに50人ほどの人が待っています」

すべて、マイナンバーカード交付のために訪れた人です。

(交付に来た人は)
「カードを受け取りに。きのうもっと多かったと聞いたので、朝早く来ればと思って早く来た。もう今日しかないと思って」

「子どもが一緒だと、冬休みしかない」

マイナポイントが最大2万円分、国が進める普及策での「かけこみ交付」です。本来12月が申請期限だったことや、香川県の独自ポイントの申請に今月末までにカードが必要なことなどから、子どもが一緒に受け取れる冬休み期間中、大勢がつめかけるようになりました。

(高松市市民課 上野 一明 課長補佐)
「待ち時間は、最大でいうと約8時間近い待ちあいが出たこともあります。正直ここまでの跳ね上がりというのは、予想を超えるという状態になっています」

手続きにかかる時間は、一人10分程度。高松市は、ホームページで混雑状況を公開していますが、次々と訪れる人に対応が追い付きません。問い合わせの電話も鳴りやまず、午後3時になっても100人以上待っている状態が続いていました。

(訪れた人は)
「ちょっと今3時間後になるんですよ」
「すぐ交付できるのかなと思って来ましたけど、せっかく来たので今日いただいて帰ります」

マイナンバーカードの全国の交付率は、11月末で57.1%。香川県は少し下回っています。ただ、高松市では7割を超える人が申請を行い交付を待っている状態で、ポイント付与の効果は絶大です。

(高松市市民課 上野一明 課長補佐)
「マイナポイントの申請の期限についても、国の方では2月末からさらに伸ばす方向性が出ています。申請にはまだ余裕がある時期であるということを分かっていただいた上で、もうちょっと分散して受け取りをされるとか、そういうご検討をいただけたら」

ポイント効果で急激に普及が進むマイナンバーカードです。交付窓口の混雑はもうしばらく続きそうです。