干潮時に海中の浅瀬が現れ、陸地と島などを結ぶ砂の道が出現する自然現象、「トンボロ現象」。

一定の時間のみ出現する道で、その時間だけ、歩いて島に渡ることができます。香川県小豆島のエンジェルロードと岡山県牛窓の黒島ヴィーナスロードは有名ですが、瀬戸内にはあまり知られていない「幻の歩いて渡れる島」があります。

岡山県玉野市にもあった!

岡山県玉野市胸上の吉浦海岸。瀬戸内海ならではの静かな波が打ち寄せる小さな入江で遠浅の海岸です。その近くにぽっかりと浮かぶ「坊主島」。

干潮時には陸続きになり、「坊主島」まで歩いて渡れます。風化の進んだ花崗岩の島で、ぐるっと島を回ることができます。

香川県では小豆島のエンジェルロードが有名で、世界中から観光客も訪れています。実は、小豆島内にはもう一つのエンジェルロードが存在しているということはあまり知られていません。それが、エンジェルロードの反対側の東部海岸沿いにある「希望の道」。

画像提供(一社)小豆島観光協会

自然に道が開け、そこを希望を持ちながら歩けば願いが叶うという事から「希望の道」と名付けられたそうです。干潮時に現れる砂浜の小径で「城ヶ島」まで渡ることができる穴場。出現時間が短く、まさに「幻」。1つの島で2か所の「トンボロ現象」が見られるのは珍しいとのことです。