有機栽培や無添加を守らず“自然派・ナチュラル”うたう商品も

愚直なまでに自然の摂理に従って、リスクを受け入れるからこそ生まれるナチュラルワイン。しかし今、見過ごせない異変が起きているというのです。

(大岡弘武さん)
「何が自然派ワインかということがしっかり理解されていない。そういう定義が無いので、いろんなワインが『自然ですよ、ナチュラルですよ』という風に販売されていることがある。これをそのままやっていると世界中の自然派ワインが有機でちゃんとやっているのに日本だけ違うとなるとそれが問題で、世界市場で評価されなくなってくる。変な定義で自然派ワインというものが作られたら、自分たちがやっていることを壊されてしまうので、それはまずい」

フランスと違い、ワインが普及して100年余りと歴史の浅い日本では、有機栽培や無添加を守らずに『ナチュラル』をうたう商品が流通していると言います。約30年にわたりワイン業界を取材してきた雑誌“リアルワインガイド”の徳丸編集長も、懸念を抱く一人です。

(徳丸真人編集長)
「農薬をまいて、肥料をまいて『ナチュラルワインの味わいを出してやる』という感じで、最後、瓶詰め時にSO2(酸化防止剤)を詰めないとナチュラルワインの風味になるんですよ。“なんちゃってナチュラルワイン”がやたら多いので、気を付けてください」

このままでは消費者に「ナチュラル」が誤解され、価値が損なわれかねない。危機感を持った生産者たちが集まりました。ナチュラルワインの定義を明確にし、広めることでひとつの食文化として日本に定着させようと言うのです。