■連凧との出会いは35年前 消防署時代だった

連凧との出会いは消防署の職員だった、35歳の頃。火災予防運動の啓発で作り、子どもたちと一緒に揚げて以来その魅力にとりつかれました。毎年、地元島根県の三瓶山の山開きでも安全を願って凧を揚げています。
出会いから30年あまり、いつの時もそばにいて心も穏やかにしてくれたといいます。

(尾崎 利文さん)
「上を見るんだよね、すると飛行機雲、飛行機がずっと通った後の雲の跡がずっとついていたり、さっきあそこで浮かんでいた雲がこっちに流れていたりとか、空も見えるもんなあ。」

■連凧のそばには いつも子どもたちの笑顔が
「走って走って」
いい風が吹くときもあれば、そうでない時も…そんな時、無理はしない。凧はいろいろなことを教えてくれたといいます。凧がつないだ岡山との縁、世代を問わず、多くの人がその魅力に触れています。
「すごい」「上、上」

そして、凧のまわりには、いつも笑顔が溢れています。
(尾崎 利文さん)
「凧はね、本当にほっとするもん。拠り所…うん。なんかね、凧の友達にも助けられたこともあるし、凧そのものにも、揚げたり作ったりすることによって、気持ちが楽になれたり、というところもあるし、いろいろ含めて、凧はありがたい。」

港町にいっそう穏やかな時間が流れます。みんなの思いを乗せて…凧は空高く揚がります。