広がる支援の輪
2021年12月、深迫さんは「NPO法人 Coffee aid(コーヒーエイド)2021」を設立しました。
忍さんが最期に語った「ホスピスにコーヒーを入れに行く」という言葉を実現するため、緩和ケア病棟でのコーヒー提供を行っています。
大学生のボランティアとともに患者の元を訪れ、最期の時を迎える方にもコーヒーの香りを届けています。
深迫祥子さん
「先月は、呼吸が困難な患者さんにコーヒーをお出ししました。ご家族が『お母さん、コーヒー大好きだったよね』と声をかけると、目だけが動きました。スポンジにコーヒーを含ませ口の周りにつけると、患者さんの目から涙が流れました」
NPO法人Cofee aid 2021が定期的に開催する「コーヒーエイドデイ」は、コーヒーを飲みながら、犯罪被害者支援について学ぶ場となっています。受刑者が作った木工品を無償配布し、一般の方からのメッセージカードを受刑者に届ける取り組みも行っています。
「自分たちが作ったものを人が触ってくれた。そしてありがとうって書いてくれた。自分は犯罪者なんだけど、自分の作ったものを触ってくれた」と涙を流す受刑者もいたといいます。

次回は、2025年12月6日(土)午前11時から熊本市中央区のサクラマチ クマモトで開かれる予定です。入場無料です。
刑務官と警察官のキッズ制服コーナーや、ゆるキャラショー、府中刑務所の受刑者が作ったマグカップの配布などが予定されています。










