ヤマガラは木の実を割る作戦をひらめいた!
ー賢い小鳥…ということは、硬い実もうまく割りそうですね。
(東洋産業 大野竜徳さん)
「知人の話ですが、ヤマガラが道路に木の実を置いていたそうです。車が通ると実が割れ、それを食べていたとのこと。
小さな体ながら、車が実を割ってくれることを学習していたのでしょう。知恵の使い方はカラス顔負けです。
秋が深まり冬を迎える前、ヤマガラは木の実をあちこちに隠し始めます。これを『貯食行動』といい、冬に備えて食料をため込む習性です。
驚くべきはその記憶力。木の隙間や洞(うろ)、落ち葉の下、地面の浅いところなど、さまざまな場所に少しずつ隠しておき、景色がすっかり変わった雪に覆われた森の中でも正確に掘り出します。
しかも、腐りやすい果肉を取り除いてから隠すなど、下ごしらえの几帳面さまで見せます。脳の中でも記憶をつかさどる『海馬』が発達しており、季節によってその大きさが変わることも知られています」
