警察と消防によりますと、きょう(8日)午前9時ごろ、岡山県新見市神郷下神代の神代小学校で、異臭がすると消防に通報がありました。

新見市教育委員会によりますと、午前8時半すぎに神代小学校から「異臭を感じる」と連絡があったということです。

その後、小学校では児童・職員全員を運動場に退避させましたが、「目がピリピリする」「喉が痛い」などの症状を訴えていて、異臭については職員室周辺で確認されたということです。

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消防によりますと、当時学校には、教員8人と児童17人がいましたが、このうち、教員8人と児童9人がのどの痛や目の痛みなどを訴えたということです。

その後、児童9人と教職員1人が市内の病院へ救急搬送され、全員が軽症だということです。児童は快方に向かい、児童9人全員が昼過ぎに保護者に引き渡されています。

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警察によりますと、当時、職員室の周辺で女性教員が催涙スプレーを噴射していて、これが異臭の原因とみられています。

催涙スプレーは不審者対策の備品として小学校に常備されていたものだということです。

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(新見市教育委員会の会見)
「誠に申し訳ございませんでした」

新見市教育委員会は、さきほど午後5時半から会見を開き、経緯について説明しました。

女性教員は、催涙スプレーを廃棄しようと、状態を確認するために噴射をしたといことです。

女性教員は「微量ながら噴射されたため、すぐに中断した。その段階では異臭も刺激も感じなかったため、廃棄方法を後ほど検討することとし、一旦スプレーを元に戻した」と話しているということです。