自身が経営する岡山県里庄町のゲストハウスで、宿泊客に薬物を飲ませ、性的暴行やわいせつな行為をした罪などに問われている男の裁判です。岡山地裁は、懲役26年の判決を言い渡しました。

判決を受けたのは、岡山県里庄町の武内俊晴被告です。判決などによりますと、武内被告は2018年から2022年にかけ、自身が経営するゲストハウスの宿泊客など女性9人に睡眠作用のある薬物を酒に混ぜて飲ませ、抵抗できない状態にし、性的暴行を加えるなどしたほか、女性客1人を盗撮した罪に問われています。

これまでの裁判で、被告は、「『黒い影』から命令されていた」などと述べ、無罪を主張していました。

これに対して、きょう(24日)の判決公判で、岡山地裁の本村曉宏裁判長は、「意識障害に陥っていたのであれば『黒い影』の指示に従えない」「被告人には完全責任能力が認められる」とし、懲役28年の求刑に対し、懲役26年の判決を言い渡しました。

担当弁護士によりますと武内被告は判決を不服とし、控訴する意向を示しているということです。