マジシャンは、元「ホームレス」
親族から受けた虐待、非行、そして自殺願望、、、壮絶な幼少期~思春期を乗り越え、今はマジシャンとして活躍する男性がいます。
岡山市出身の金関拓海さん(旧姓・現在は空先拓海さん【画像①】)、取材当時26歳でした。

全てに自暴自棄だった10代半ば。ホームレスとして橋の下で1年間暮らしていた時期もありました。いったいどのようにして苦境を克服し、マジシャンとしての道を歩むようになったのか。。。
「人生は変えることができる」...9月10日の「自殺予防週間」を前に、今を生きる人たちの励みになればと、6回シリーズで配信します。
笑顔から想像のつかない「壮絶な半生」

岡山市の繁華街。ここを拠点に、マジックバーやステージショーで活躍する26歳の男性がいます。マジシャン、金関拓海さん(26)【画像②③】です。

(金関 拓海さん)
「好きなカード言ってください。何でもいいです」
(記者)
「ハートの4」
(金関 拓海さん)
「ハートの4、OKです。ちなみに一番上はダイヤの13ですね【画像③】」

「ハートの4と言われました。振ってあげると...これハートの4に変わります【画像④】。触ってみてください」

(記者)
「ハートの4だ...何で?!」
テーブルマジックだけでなく、ステージマジックもお手の物です。
(司会)
「マジックショー、スタート!」
赤い布がステッキに【画像⑤】。かごの鳩に黒い布をかぶせると手元から消え...【画像⑥】。大ステージで、観客を前に鮮やかや手捌きで繰り出すマジックの数々。


会場に訪れた人を惹きつけていく金関さんです。その金関さんは、笑顔から想像もつかない人生を送っていました。
中学生のころの夢は「自殺すること」

(金関 拓海さん)
「中学校の時に、将来の夢がたった1つだけあったんですね。それは『自殺すること』だったんです」
「家を出ようと思って、ホームレスになることを決めまして、その時の住所は『旭川(あさひがわ)の橋の下』って、友達に言ってたんです」