都市部では遭遇しにくい大型種の「カマドウマ」
ー私が瀬戸内の島のトイレで遭遇したカマドウマは、そもそも都市部では出会う機会がありませんが、しばらく見ないうちに大型化したのでしょうか。
(東洋産業 大野竜徳さん)
「都市部では少なくなりましたが、『便所コオロギ』あるいは『ベンジョムシ』の名で知られるカマドウマにも大型種がいます」
ー大型種がいるのですね!
(大野さん)
「カマドウマの名前の由来は、かつて古い家の『かまど』周辺に現れ、顔が『馬』に似ていることからと言われます。
湿った暗所を好み、翅がないため鳴くことはできません。
便所コオロギの名前の由来はココから、湿って暗い昔のトイレを好む、でっかいコオロギの仲間、だったからでしょうか」
「カマドウマの仲間で、都市部でよく見かけるのは15mmほどのクラズミウマなど小型種が多いですが、山地や洞窟には30mm超のマダラカマドウマが生息しています」
ー30mmを超えるサイズ!私が遭遇したのは、そのマダラカマドウマの可能性が高そうです。
(大野さん)
「夜、家の中で出会うと、思わず声が出て後ずさる存在感です」