■現時点で、インフルエンザの感染状況はどうなっている?

ちなみに現時点で、岡山県内のインフルエンザ報告数は定点あたり0.1人を下回る、極めて低い水準で推移しています。ただ今城さんは今後の同時流行に備えて、まずは、基本的な感染症対策の徹底をと訴えます。

(岡山市立市民病院 今城健二副院長)
「新型コロナウイルス感染症が出てきた年は、実は2月初旬までインフルエンザは流行していたんですけど、マスクとか感染対策を備えだして急速にインフルエンザのピークは下がっていった事実もありますので、対策をすることの威力、それがちゃんと効いていれば抑えられる可能性はある」

新型コロナウイルスとインフルエンザは、ごくまれに同時感染するケースもあるということです。基本的な感染症対策のほかにカギとなるのが「ワクチン」の接種だと話します。

(岡山市立市民病院 今城健二副院長)
「同じ日に接種するのが正しいとか期間がずれたらダメとかは特に影響はない。どちらも接種して頂いて可能な限り感染を防いで頂くということになるんですね。ウイルスが入ってこない状況ができるだけそろうっていうのが大事なので、手洗い・マスク・うがいなど、個人でできる感染防御対策を続けていきながら備えていくっていうのが大事ですね」
■「来てはほしくないけれど」第8波に備え、病院では準備を始めた


市民病院では第7波が落ち着き始めた10月上旬に一時、閉鎖していた屋外にある臨時の発熱外来を、今週、第8波に備えて再び運営できるように準備を始めました。
「Q:できれば使いたくはないですね?」

(岡山市立市民病院 今城健二副院長)
「本当にそうですね。感染症は関係なく起こってしまうので。その場合は対応していく」

今シーズン、懸念される新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行。今年の冬も気を抜くことのできない日々が続くことになりそうです。