朝夕に海辺で刺されたら、それは「ヌカカ」?

「蚊に刺された!」と思っていたら、実は、そうではないこともあります。

同僚の記者が、海釣りをしていて露出していた足首が【画像⑤】のような状態に。

【画像⑤】露出していた足首に被害が集中していた。

ー「強烈なヤブ蚊に刺されたものと思っていた」といいますが、もしかしたら??

(東洋産業 大野竜徳さん)
「ヌカカかもしれません。特に『海釣り』という状況から、ヌカカが犯人である可能性が高いです」

「海沿いは虫の種類が少なく、さらに刺してくる虫で【画像⑤】のような刺され方だとするとヌカカが第一候補です」

「鳥取県の弓ヶ浜近辺では、今でも自治体が注意を促すほど大発生していますが、海釣りに行くときには気を付けたほうがいいですね(あまり刺されたことはありませんが、刺されたら本当にかゆくて、しかもすぐに治らないので…)」

「釣りは、釣りの場所を決めたらそこに居座りますし、場所を決めたら気が緩んで服装は乱れますし、あとはヌカカは小さいので、袖や裾からでも入り込んでブスブス刺していくので、複数に何か所もやられやすいです」【閲覧注意!画像⑥】

【画像⑥】ヌカカは服の隙間にも入り込む!

「ヌカカは、塩分が好きで、海辺、特に干拓事業のあった場所で発生するものもいるため、鳥取県では『カンタクムシ』とも呼ばれます」

「湿地、水はけの悪い草むら、水たまりの近くに出現し、特に朝夕に刺される被害が増えます」

「ヌカカはまるで米ぬかのように小さな虫、という意味で、大きさは1~2mmと超小型」

「気づかないうちに服の隙間や露出部に入り込み、鋭い口で皮膚を刺していき、にじみ出た血を舐めます」

「ヌカカも、その時血が固まったり、痛みを出したりしないような麻酔成分のような唾液を傷口に擦りつけます」

「主な症状としては、こちらも刺された数時間~半日後に強いかゆみと赤みが発生します。蚊に刺されたような状態のひどい状態、という感じです」

「この痒さが本当にたまらないので、かき壊しやすく、しこり化や傷口の細菌感染に注意が必要です」

▼見分け方③ 海などに行ったか 強烈なかゆみがあるか

【画像⑦】約2週間後 かきこわしたら長引きます(同僚記者)