エリアの「便利さが保たれた」

成広薬局は丹治釣具店から鮎などを釣る時に必要になる許可証=「遊漁券」の販売も引き継ぎました。遊漁券は10キロほど離れた建部町の施設でも販売されています。販売を委託している漁協はこのエリアの「便利さが保たれた」と話します。

(旭川南部漁業協同組合 畝木正一さん)
「成広薬局さんに漁協からお願いして売ってもらっています。かなり売っていただいているんです。こちらも助かっています」

釣り具コーナーの認知度は年々高まっているといい、成広さんもやりがいを感じています。

(成広和朗社長)
「大きなものとか、大きな竿とか、そういうものは量販店に行かれていると思うんですよ、小さなもので、ちょっとこれが足りなくなったとか、消耗品的な針がちょっと足りないとか、それなのにわざわざ岡山まで行くのは大変なので、小さいオモリとかそういうものはすごい喜ばれているんじゃないかなと思っています」「海釣りのものとか、船釣りのものとか増やしているので、細々ですけどやっていきたい」

全国で相次ぐ店や企業の廃業…後継者不足に悩む人たちにとってヒントにもなりそうな、事業承継の一つの形です。